曹洞宗について
宗旨
私たちの宗旨の名称は曹洞宗と申します。
お釈迦様がお説きになられた教え「正法」に従って日常生活を行い、ひいてはこの社会が「正法による平和な世界」になることを理想としています。
教義
私たちは生まれながらにして仏様と同じ心、仏ごころを持っています。
この仏ごころを見極めないで欲張ったり、怒ったり、愚痴を言ったり、あさましい日ぐらしをして苦しみの種子をまいています。
私たちはお釈迦様、高祖様、太祖様の教えを堅く信じ、その教えに導かれて仏ごごろを極め、人間の真の姿に目覚めなければなりません。
自分を忘れて世のため人のために役立つ働きをする。そこに大きな喜びと幸せを感じる。この菩薩行に目覚めさせてくだされたご恩に報いる道として、 日常の正しい実践生活を心にかたく誓う。これが曹洞宗の教えであります。
一仏両祖
曹洞宗には「一仏両祖」の定めがあります。
一仏とは、本尊釈迦牟尼仏であり、両祖とは、高祖承陽大師道元禅師と、太祖常済大師瑩山禅師のお二方であります。
釈迦牟尼仏は普通お釈迦様と呼んでおり、仏教の開祖、世の中の光となってくだされた大恩教主であります。
そのお釈迦様から代々祖師方が受けつがれた仏教の真髄「正法」を800年ほど前、大本山永平寺の開祖道元禅師様がわが国にお広めになり、 四代目の大本山総持寺の開祖瑩山禅師様が盛んにいたされました。このお二方はわが曹洞宗にとっては父母にもあたる方で両祖大師と申し上げております。
ご本尊様
曹洞宗のご本尊様は“南無釈迦牟尼仏”お釈迦様であります。
お寺によっては、観音様・薬師様・地蔵様などをご本尊にお祀りしてありますが、
それはそのお寺の建立された由来や当時の土地の事情によって特別なものでありまして、曹洞宗のご本尊様というときはお釈迦様であります。
お檀家のお仏壇のご本尊様もお釈迦様をお祀りすることになります。 拝むときは「南無釈迦牟尼仏」とお唱えいたします。