お彼岸について
春3月は春分、秋9月は秋分のお中日を中心として前後3日ずつ、合わせて七日間行なう法会を「彼岸会」と称し、略して「お彼岸」をいいます。
彼岸会
昔から仏菩薩、先祖への報恩感謝の期間とされ、仏壇はもちろんお寺詣り、墓参り等の行事が行われています。 当山では、彼岸期間中の土曜日・日曜日とお中日の三日間、お寺で檀信徒皆さんとの合同法要のお勤めがあります。
人格錬成週間
彼岸は彼の岸に渡るために、私たちが仏心に目覚め、努力・精進・修行をする実践週間です。
修行の六種の徳目、即ち布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つの行いを、一つひとつ一日に分けて実践に移し、
日常生活をより豊かにして理想の彼岸に到達する・・・理想の世界を築くために懸命の努力を怠らぬことが肝要と思います。
彼岸会は先亡への報恩感謝の週間であり、また国民ひとしく宗教的人格を練磨する週間としての有意義な生活を送りたいものです。
彼岸の六つの徳目
- 布施
- 思いやりに生きることで、物心両面で人々に分かつ、慈善・救済・博愛の行為であり、みかえりを求めたりしないことです。
- 持戒
- お釈迦様が示された戒めや世間の法律を守り、規律・節制のある生活を行い、また自分を省みる心を忘れないことです。
- 忍辱
- 思いあがらずひたすら我慢し耐え忍ぶことです。
- 1. 憤怒しない(怒らない)
- 2. 恨みに報いない(報復などしない)
- 3. 悪を抱かない(相手に害を加える心を持たない)
- 精進
- 常に心をゆるめず実践することで、身と心で行う努力を怠らぬことです。
- 禅定
- 静かに心を整え、統一して乱れないドッカリと落ち着いた大磐石のはらをつくることです。
- 智慧
- 仏道にめざめることであり、人間にとって最も大切な正しい道を歩ための判断力です。