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「釈尊涅槃図」

2月15日はお釈迦様の命日であります。

多くの寺院でお釈迦様の亡くなられた時の様子を現わす「涅槃図」の軸が飾られます。

景福寺でもお釈迦様に感謝を申し上げ、本堂の床の間に涅槃図を掲げさせていただいております。

景福寺の涅槃図は、高野山金剛峰寺蔵の国宝佛涅槃図の複製版となっており、その原図は応徳3年(1086年)の墨書銘があり、現存最古の作と言われております。

平安時代の作らしく、お釈迦様が比較的大きく描かれ、それを取り巻く菩薩や弟子たちがそれぞれに大きく悲しんでおります。毛前の右下にはのたうって悲しむ獅子が描かれております。

平安時代の佛画らしく華やかな色彩が施されており、描かれる人物の表情も悲しむ様子を表しながら穏やかで上品に描かれております。

 

そもそも涅槃(ねはん)とは、サンスクリット語のニルバーナという言葉を音訳した言葉であり、意味は「煩悩の火が消えた状態」をいいます。

即ち、死にいたりて、完全に煩悩が消え、悟りが完成するという事をあらわし、死=悲しみ、だけではなく、真の心の平穏でもあるのです。

そこから仏教では亡くなる事を「涅槃」といいます。

 

涅槃図」には、さまざまな約束事があり、それを知ることでより興味深く見ることができます。

●右上の雲上の摩耶婦人
右上に大きく描かれているのは、お釈迦さまの生母・摩耶(マヤ)夫人です。天女たちに付き添われ、息子のもとへ向かっているところです。

●8本の沙羅双樹
横になられたお釈迦さまを囲んでいるのは沙羅双樹の木。
この沙羅双樹のうち、右4本は白く枯れ、入滅の悲しみを、左4本は青々と葉を広げ、お釈迦さまの教えの不滅を表現しています。

●弟子たちの嘆き
たくさんの弟子たちがお釈迦様を囲み嘆き悲しんでおります。

●動物たちも集合
右下には獅子が描かれ、のたうってお釈迦さまの入滅を悲しんでいるのです。

 

お釈迦様のお姿は、仏教徒の理想の姿として描かれてきました。

涅槃図もまた、理想の死の在り方が示されています。

涅槃図を読み解くことは、自分の死の在り方を考えることであり、死を見つめることは今を生きることを見つめ直すことでもあるのです。

景福寺でも春のお彼岸まで本堂の床に掲げておりますので、お参りの際にぜひご覧ください。

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