洗面
修行僧は起床すると直ちに寝具をしまい、洗面をします。
洗面にも細かな作法があります。
桶一杯だけの水で歯を磨き、顔を洗い、丹念に耳の裏まで清めます。
顔を洗う順番も細かく決められています。
洗面・歯磨きが終わったら、残った桶の水は音をたてないように
静かに流します。
道元禅師様は、歯を磨き、顔を洗うことも修行である
「おほよそ嚼楊枝・洗面、これ古仏の正法なり」
と示されました。
無意識に顔を洗うのではなく、「これも修行」と少し意識してみては
いかがでしょうか。