天神祭り
天神祭りは、平安時代の貴族、学者、政治家であった、菅原道真を
祭神とした、その命日にちなんだお祭りです。
約1100年前、道真は最高官位の右大臣として国のために働いてましたが
その優秀さを恐れたライバルの左大臣・藤原時平に騙されて、
京都から遥か遠い九州の大宰府へ行かされ、悲しみのまま
その地で亡くなってしまいました。
その後、この地では日照りや病気などの変事が多発したことから
道真の祟りとされ、それを鎮めるために
「天満天神」という神様として祭られるようになりました。
時代が経ち、国が平穏になると
もともと道真が優秀な学者であったことから
学問の神様として信仰されるようになり
現在では全国の天満宮で「天神さん」として親しまれています。
当寺でも、毎年7月24日に町内のお祭りとして
天神祭りを催してます。
この中央町(旧瓦町町内)でいつ頃から天神祭りが催されてきたのかは
残念ながら分かりませんが
先々代住職が生まれた時には、あったと聞いているので
少なくとも、120年以上続いていることになります。
昔、この町には食料品や生活用品を売るたくさんの商店が立ち並び
お祭りの当日には、それぞれの店がその店の商品などで、だし物を作って
店先に飾り、多くの参詣者がお参りがてら見て回り
また、いくつもの夜店が並び、
子供だんじりが町内を練り歩き
そして子供達の習字や絵が行灯にされて奉納されたり
大変な賑わいでした。
現在は少子高齢化で年々参詣者が減ってますが
何とか、存続していきたいと考えています。