早い物で1月も半分が過ぎようとしています。
ところで皆さんは初夢をみられましたでしょうか？

「1富士(ふじ)」・「2鷹(たか)」・「3茄子(なすび)」
富士は高大、鷹は掴(つか)み取る、茄子は成す

これらの夢を見ると、その年は運が開けるといって今でも喜ばれています。

初夢というのは、新年になって初めて見る夢のことで、
普通、1月2日の夜、すなわち3日の朝の夢のことをいいます。
元日の夜、2日の朝の夢とする人たちもありますが、
その夢の善し悪しで自分の吉凶を占う、夢占いです。

室町時代に、その夜、宝船(米俵や宝物を積んだ帆かけ船)を書いた絵を
布団(ふとん)の下に敷いて寝るとよい夢を見る
という言い伝えが起こり、流行しました。

また、江戸時代には、「おたから、おたから」と触れながら
宝船を売り歩く商売もあったようです。

「なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな」

と書いた紙で舟を折り、それを枕の下にいれて寝ると良い夢を見るという俗信があるそうで、
これは「永き夜の遠の眠りのみな目覚め波乗り船の音よきかな」という、
逆さに読んでも同音になる回文歌(かいぶんか)という歌で、遊びの意味もありました。

昔はもともと初夢というのは、節分の夜、すなわち立春の朝の夢のことをいいましたが、
後に、大晦日の夜、すなわち元日の朝の夢をいうようになり、
江戸時代の中ごろからは、元日の夜、すなわち2日の朝の夢をいうようになりました。
そして更に、すべての「事初め」の日である2日の夜、
すなわち3日の朝の夢を初夢というようになって現在に至っています。

ですが、どんな夢でも、自分の大切な人や自分の好きな食べ物がでてきたりすると
その日は一日頑張れそうな気分になるものですね。