新年あけましておめでとうございます。

皆様にとりまして素晴らしい一年になりますようご祈念申し上げます。

景福寺では所蔵の軸を本堂の床に掲げさせていただいております。

この度はお正月らしいおめでたいお軸です。

『日出海天清』

日出でて海天清し（ひいでてかいてんきよし）

日が昇り海も空も清らかに晴れわたっている。

すがすがしい朝の日がのぼり、海も空も清らかに晴れ渡っていく様子を表しております。

ここでは太陽を佛性に喩え、それが現れることによって煩悩や妄想が悉く消え去り、

悟りの世界が現前することを意味しております。

年頭に当たって、皆様それぞれの一年が晴れ渡るような清らかな年になるよう、我が身を、我が心を調えてまいりましょう。

作者(筆者)　 楢崎 一光 老師（1918～1996）

大正七年、広島県生まれ。十二歳で出家得度。

参師聞法の後、昭和二十一年、二十八歳で師席を継ぎ、瑞應寺第二十九世住職に就任。以後、専門僧堂指導者として多くの修行僧を指導。

宗門の重鎮として、大本山永平寺後堂、晩年は副貫首の要職を務める。

海外にもその禅風を慕われ、正伝の禅を多くの人々に唱導された。

平成八年遷化。世寿七十八歳。

#景福寺#岡山景福寺#禅#曹洞宗#禅語#軸#お正月#鏡餅#本年もよろしくお願いいたします！