日本における9月の行事としきたり
陰暦の月の名称:長月(ながつき)
1日:防災の日
9日:重陽の節句
中旬~下旬:月見(十五夜)
第三月曜日:敬老の日
23日:お彼岸
23日:秋分
防災の日
台風の多い季節であり、また、1923年9月1日に起きた関東大震災を理由にこの日が防災の日となっています。防災の活動は地震だけではなく、近年は台風による水の氾濫・土砂崩れ時の対策等を見直す日でもあり、家具の建て付けを見直したり、非常バッグのチェック、避難経路や災害時の連絡なども見直す良い機会です。
重陽の節句
9月9日(奇数の数字が重なる日)、古来より収穫や菊にまつわる祭事が多かった時期も重なることで、菊の節句とも呼ばれています。この日は菊の花を飾ったり、珍しい菊の酒を飲んだりして、収穫を祝っていたようです。
今では農作に携わる人も減り、節句の中では知る人も少なくなりましたが、昔は収穫に関連した大事な日でした。
月見
「中秋の名月」と名づけれらるほど9月の十五夜の月は美しいことから昔から親しまれています。現代の風習では月見はススキを飾ったものに月見団子・旬のサトイモや栗・御酒を用意して愛でるのが主流になっています。旧暦の9月に月見をする文化があったので、8月とする考え方もあります。
敬老の日
お年を召した方を労う日。こういった日の祝日を定めた国は世界にはなく、日本独自の特徴的な祝日です。長寿を祝ったり、還暦などの祝い年をまわりで祝ってあげることが多くなっています。
お彼岸
春分でも行いますが、秋分の日の周辺という認識が一般的になりました。お盆は「こちらへお迎えする」一方で、「彼岸が一番近くなるこの時期にご先祖様に会いに行く」のがお彼岸です。秋分から数えて三日前が彼岸入り、三日後を彼岸明けと呼び、お寺で行われる合同法要等は彼岸会といいます。
秋分
お彼岸の行事を行う時期、季節の変わり目でもあり、この日の周辺は昼夜の時間が同じになるということが知られています。