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『但見花開落 不言人是非』

景福寺では所蔵の軸を本堂の床の間に掲げさせていただいております。

今回の軸は、

『但見花開落 不言人是非』

だ見る 花の開落を 言わず 人の是非を

出典「小窓幽記」…明代晩期の文人、陳継儒(1558~1639)によって編纂された人々を警める為の格言集。

 

ただ花が開き落ちるのを静かに見守るように、他人の善悪に気をとめず悪口を言わない。花が咲き散っていくのをただ眺めるような精神で、他人の善悪に振り回されることなく過ごすことの大切さを説いた教えである。

人はつい他人の評価や言動が気になり、他人の一挙手一投足に一喜一憂してしまう。他人の思いや感情は自分ではどうすることもできないのに、他人の感情や善悪、好き嫌いに振り回されてしまうのである。

自己を調えることができるのは自分自身でしかない。他人の思いや評価に振り回されることなく、自分自身を調えていくことが私たちにとって最も大切な事なのである。

 

満開だった桜が雨で散りはじめたのを見てこの軸の言葉を思い出しました。

この言葉のように、周りに振り回されることなく、自分自身を調えて過ごしていきたいものです。合掌。

筆者 熊澤泰禅 [1873~1968](大光円心禅師)

愛知県出身。明治十九年出家得度。

十年余の修行の後、駒込吉祥寺大道学館、曹洞宗大学林(現駒澤大学)にて学び臨済禅にも参禅。

明治四十四年敦賀の永建寺に移り以来三十三年在住して専門道場を開き子弟を育成。

昭和十九年大本山總持寺独住十六世となるも、在住五日にして大本山永平寺七十三世貫首に就任。

二十五年間勤め現代の清僧と呼ばれる。

昭和四十三年遷化。世寿九十六歳。

 

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