見色明心
すっかり初夏の陽気になり日中は暑さも感じるようになってきました。
草木の新緑が青々とまぶしく、あちらこちらから小鳥のさえずりが聞こえてくるようです。
さて、景福寺本堂の床の間には時期に応じた所蔵のお軸を掲げております。
『見色明心』
色を見て心を明むる。
作者は景福寺の本寺であります三田の永澤寺273世仙巖秀雄老師。
出典は雲門広録『聞声悟道 見色明心』。
声を聞いて道を悟り、色を見て心を明らめる。
古人は自然の音を聞いて世界の真実を悟り、目に入った色(景色)を見て我が心がどういうものかということを明らかにしたのである。
私たちは自分自身の周りの出来事、世の中のあらゆる出来事を自分のフィルターを通して認識をしてしまっております。
これは役に立つのか立たないのか、これは好きか嫌いか・・・。
自我の起きる前の純粋無垢な自然の音、色をありのままに受け取ること。
それこそ悟りへ道なのかもしれません。
解説も一緒に掲示しております。お寺にお参りの際はぜひご覧ください。
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