” 高所高平、低処低平 ”
早、年末を迎え、皆さんの大好きなこの時期がやってまいりました。
そう、大掃除です!!!
一年経つと、いつのまにやら物が増えてしまい片付けに一苦労。
「あれ、これ何?いつのもの??」 といったこともしばしば・・・
だがとにかく!片付けなければ!!という気持ちが先立ち
後先を考えずに適当に収納していくと・・・
せっかく積み上げたものが崩れ落ちてしまいます。
自分勝手な都合に任せていい加減に片付けてしまっては
不具合や不都合なことが起こってしまうものです。
「 高 処 高 平 、低 処 低 平 」
道元禅師さまが「典座教訓」にお示しになられたお言葉です。
禅寺で典座とは「お勝手」を司る役職のことで
今でいう厨房さんやシェフを想像してくださるとわかりやすいかと思います。
食器や調理器具など、真心を込めて丁寧に洗い、洗い終わったら
「高処に安ずべきものは高処に安じ、低処に安ずべきものは低処に安ず。」
と心細やかな言葉が述べられています。
天は高いところにあるから尊く、反対に地は低いところにあるから卑しいというわけではありません。
位置の高低の差はあるがどちらもその役割においては平等の価値を持っている。
ということですね。
こういった有り難いお教えも
「知識として判っているつもりだけではなく実行していかなければ意味がない。」
と思う今日この頃でございます。