両忘
随分と暖かくなってまいりました。
春は年度がかわったり卒業式・入学式があったり
生活がかわり慌ただしくなりますよね。
そして、その忙しさにとらわれて
イライラしがちです。
時間がたてば何故そんな小さなことに
こだわっていたのか不思議に思うことがあるぐらいです。
禅の言葉に
「両忘」(りょうぼう)という言葉があります。
両忘とは「両方忘れる」ということです。
白いか黒いか、良いこと悪いこと、好きなこと嫌いなことか。
それを忘れて、無我の境地を思う事。
「どっちが正しい?」などという考えにとらわれず
白黒つけずに、そのまま受け入れることで、そのしんどさから解き放たれることです。
深く考えることは重要ですが、時にはあまり小さなことにとらわれず、おおらかに向き合うことも
大切なことだと思います。