椿餅
椿。文字通り、古くから『春』を代表する木とされてきました。
その椿と関わりの深い2月に欠かす事ができない和菓子が「椿餅」です。
この椿餅、源氏物語にも描かれており蹴鞠の後の饗宴で食べられていたそうです。
日本最古の餅菓子という説もあります。
当時は砂糖がないので甘葛(あまづら)というツタの汁を煮詰めたものでほんのりと甘味をつけていたそうです。
椿という字は、「春、花が咲く」=春+木の合字です。それをツバキと訓むのは、葉に光沢がある「艶葉木(ツヤバキ)」または葉に厚みがある「厚葉木(アツハギ)」が由来だそうです。
まさにその艶やかな葉を愛で、早春を感じる和菓子ですね。