起きて箱して寝て食って…
とんち話でよく知られる一休さんの作として次の歌が伝わっています。
「世の中は起きて箱して寝て食って
後は死ぬるのを待つばかりなり」
〝箱して〟は大便をするという意味です。
人間はこの世に生まれて何をしているかというと、飯を食っては糞をし、
寝たり起きたりして、結局そんなことばかりで、意外とたいしたこともせず
一生を終えているんだという、大変辛口で人生を達観しきったような歌です。
このコロナ禍の中で、多くの人が今まで通りにならずストレスを溜めたり、
先行きの見えない中、仕事や生活に不安を抱えています。
これから先どうしていくのか真摯に考え取り組んでいくことはもちろん
大切ですが、あまりにずっと深刻に思い悩むのもこれまた考えものです。
新型コロナ収束のために各々が自覚を持って社会的責任を果たしていくことが
大前提ではありますが、気を張り詰め過ぎるばかりではなく、〝人生は起きて
箱して寝て食って〟なんだと、少し肩の力を抜くことも必要なのかとも思います。
先週のブログでお伝えしました通り、今春のお彼岸の法要は
3月20日(土・春分の日) 午前10時より、和尚のみでのお勤めをYouTubeで生配信の
予定です。どうぞ宜しくお願い致します。
今年は少し桜が早いようですね