涅槃会(ねはんえ)
2月15日はお釈迦様のご命日です。
涅槃会とは80歳でその生涯を閉じ涅槃(肉体を捨てた悟りの境地)に入ったお釈迦様のことを偲び、執り行われる法要のことです。お亡くなりになったときの様子を描いた涅槃図を掲げて行われる仏教の三大年中行事のひとつとされています。あとのふたつは誕生日である4月8日の降誕会(ごうたんえ)、悟りをひらいた日である12月8日の成道会(じょうどうえ)です。
涅槃図とは、お釈迦様の涅槃のときを描いた図のことです。お釈迦様が頭を北に向け、心臓のある左側を上にし、西を向いて横たわっている様子が描かれています。お釈迦様のその寝姿から、亡くなったときに故人を「北枕」で寝かせることになったといわれ、西には、「西方浄土」があるのだともいわれています。
お釈迦様は涅槃の際に、集まった弟子たちに「ものごとは移り変わっていく、怠ることなく日々精進しなさい」との言葉を残されました。
コロナ禍で、私たちの生活も以前とは異なり新しい生活様式へと移り替わっていってます。この日はお釈迦様の言葉に思いを馳せ、かけがえのない人生をどう過ごしていくか考えてみてもよいのではないでしょうか。